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記憶と幻想

参考にした本たち(4)

家造りも、間取りや構造が気になる段階から、次は内装とかインテリアとか照明とか、壁や床の素材とかそういうものに目が行く段階に至る。

そういう中での雑誌遍歴としては、今はその最終段階(?)にありこの頃よく購読するものが2つ。

ひとつめは「Confort」(建築資料研究社)。以前書いたが、ある好きな建築家が特集で載っていたのを知って購入したのが最初だった。
発行元からして何だか玄人っぽいこともあるが、内容も落ち着いてじっくり読める記事が多い。インテリア関係も含まれていて、タイミング的にとてもしっくりきてしまい今でも内容次第で買ってしまう一誌である。最近も木の種類の特集とかあったりで大変参考になった。まあ、所詮「その気になる」止まりなのであるが。あまり見かけないので知らなかったのだが、専門誌扱いで置いてある所には置いてあると思われる。

もうひとつが、「I'm home」(商店建築社)。更に玄人的な発行元であるが、内容は上記Confortとはだいぶ傾向が異なる。どちらかと言えば、ブルジョア系。「何だかすごいな。でもありえない」と思う住宅がたくさん掲載されている。ということで読む方としても参考になるというよりは、こういう世界もあるのだなとため息をつきながら空想だけして満足する雑誌。そんな雑誌のどこに惹かれて購入するのか、と考えてみるとよくわからない。ただ、さすがに専門誌だけあって、出てくるインテリアや素材・設備などの情報はきちんと掲載されている。貧乏人はこれを参考に似非インテリアに走るのである。

こう書いていて思うのだが、生来の性格かどうもどんどんマニアックな方向に走る傾向がある。そのうち「室内」とかそういう雑誌に移っていかなければよいのだが(既に立ち読みはするけど)・・・
# by choota | 2005-11-29 21:46 | その他

参考にした本たち(3)

「新しい住まいの設計」の次にたどり着く雑誌は何か?

それは、「ニューハウス」(ニューハウス出版)である。かどうかは知らないが、同じ月間誌で発売日も同じ。ターゲットユーザーもほぼ同じで、主に建築士と戸建を建てたい人向け。ただ、本屋で見かける頻度は出版社のせいなのか少ない。私もそのために最初は目がいかなかった。ついでに言えば、ちょっとマイナーな雰囲気。特集も住まいの設計同様、何回かでぐるぐる回っているのだが、テーマのネーミングや記事が少し住宅の専門誌っぽい雰囲気がある。ちょっと強引だが、週刊コミックで言えば、スピリッツとモーニングの違いか?(と言っても、もう十年以上こういう雑誌読んでいないので違うかも・・・)

私の場合、住まいの設計の特集が1巡か2巡して飽きてきた頃に手に取ったのがこの雑誌だった。何となくちょっと大人になった感じがした。掲載されている物件も気をてらったデザイナー住宅というよりは、(よい意味で)普通の家が多く、実際には参考になることも多かった。少し自然派っぽい方向に偏ってはいるのだが、それも志向としては合っていたこともあるかも。

実は、私にとってこの雑誌が新しい住まいの設計よりも一番よいと密かに思っていたのは、キッチンや水周りなどの設備がどこのメーカーであるかが物件ごとに載っている、というところにあった。本当どうでもよいことなのだがなぜかそれがうれしかった。読んでいた頃の家に対する興味が、間取りから設備に変わってきてた頃でもあったのでそういう細かいことが気になっただけなのだろうが。

さて、と言ってもこの雑誌も1巡か2巡購読すれば飽きてしまう。この頃になるとさすがに月間誌を毎回買うのには飽きてきた。

ということで更に浮気していくわけだが、今現在毎回楽しみにしている雑誌は2つある。それは次回で。
# by choota | 2005-11-17 23:10 | その他

参考にした本たち(2)

自分で戸建を建てようと思うなら一度は手にしてみるのではないか、というまさにそこのユーザー向けの雑誌の王道は「新・住まいの設計」ではないだろうか。
右も左もわからずに、自由設計な家、とか思っていた頃に手に取ったのがこの雑誌だった。特集は「バス・キッチン」。開放的なバスにあこがれて戸建で自分の好きな家を建てたいと思い立った自分としてはこれはかなりのインパクトがあった。正直な感想は「一歩踏み出せばこういう家を建てるのもありなのだ・・・」ということだ。今までマンションや建売の間取りばかりを目にしながらしっくりきていなかった視点から見ればまさに「目から鱗」である。今読み直してみるとその記事に載っているもの自体がよいかと言えば「?」であるが、まずはそういう世界はありなのだ(しかも金持ちでなくても)という実感が沸く雑誌なのだと思う。
思えば昔から雑誌に出ている「お宅拝見」的なAVルームとか「自分らしいワンルームにする」みたいな特集とかを眺めて妄想を膨らませていた体験の家そのもの版、なのだと思われる。
さてこの雑誌、よく眺めれば(他も似たり寄ったりだが)約6ヶ月周期で特集が回っている。おかげでバス特集はすでに手元に何冊もある。当初は毎月購入していたがさすがに1年ほどで飽きてしまった。でも、この雑誌の中(もしくは別冊含む)で気に入った間取りとか、素材とか色合いとかを切り抜いてみたりして、その結果自分が求めているもののイメージを固めることができたという意味でもとてもありがたい雑誌なのである。
# by choota | 2005-11-08 22:22 | その他

参考にした本たち(1)

何事でもそうなのだが何か購入しようとか作ろうとかする場合、私はまず情報を集めまくる。そして自分の中でイメージをつくっていきそういう中で自分の好きなもの・嫌いなものがだんだんはっきりしてくる。こういうことを何日も何日もイメージしていくうちに(単に楽しいから夜な夜なつい考えてしまうだけだが・・・)、何か心地よい場面のイメージが浮かんでくるのだ。それが求める目標のベースになっていく気がする。
こう書くとなんだか胡散臭い感もあるが、高い買い物になればなるほどこの過程を通る。もとより何でも自由に買える境遇ではないのでまずは想像&創造で盛り上がるのだ。梅干を見ながら白飯を食らうようなものか?

さて、本題。家を建てるイメージを膨らませる情報を得る手段であるが、まずは本である。他にはパンフレットとか展示場とかWebだとかあるが、本や雑誌にかなうものはない(自分の場合)。今回はまず雑誌変遷の第1話。

一番最初に「おっ、家を建てるってこういう楽しみがあるんだ」と強く思ったのが、「男の隠れ家」(あいであらいふ社)のDen特集。この雑誌は中高年のライフスタイル情報誌とのコメントがあるが、つまりおっさんか。まあいい。特集自体は階段の踊り場を書斎にしたり、トイレが書斎とかの変わったものも多数あったが、ともかく「何か普通の人でも家を建てられるのではないか」と強く心を動かされたきっかけだった。それまでは遠い世界の話だと思っていたので。つまりなんだか趣味の延長に家作りというもあるのではないか、という感覚を持ってしまったのだ。

それから通る道は定番の雑誌へと向かう。次回へ続く。
# by choota | 2005-10-30 00:51 | その他

設計依頼先について思うこと

結局、設計士はWebで探した仕組みを使ってその中から一人選ぶという形をとったが、この手の依頼について思うことを数点。このカテゴリーの最後として。

まず躊躇せずいろいろ設計士にコンタクトしてみる事。
何度も書いているが、なかなかイメージもあり敷居が高い気がするが今となってはなんで早く行動しなかったかと思うほどだ。今時はその手の情報も本やWebにもたくさんあるしそんなに特殊なことでなくなっている。思い切るべし。

設計士にコンタクトするタイミング
これは失敗だった。土地探しの前にすべきだった。なぜなら
その土地に希望のものが建つか、法律的な制約はなにか、地盤はどうか。一通りこういうことは自分でも押さえていたつもりだったが、やはり素人とプロでは視点が百倍違う。希望を伝えながらそれに合う土地を一緒に探していくというのは、時間が許せば通るべき道だ。やりとりしている間に本当の希望が何だったかわかってくる、というのもある。やはり何も知らない素人の浅はかさだけで突っ走るよりは客観的で専門的な意見がこういうときには大切なのだ。最終判断はもちろん施主だが視野が広がる。

設計士の作品を見る
前にも書いたがこれは重要だと今更ながら振り返って思う。いくら優れた設計士であっても、感性が合っていないとどうにもならない。心地よいと思うところがなるべく近い方が、出来上がりの全体像で大きくずれることがない。なぜなら全ての好みを伝えることはできないし、そもそも「全て」がなにか施主は把握できないからだ。間取りや材質、色などは伝えられても、空間の空気を表現して伝えることは難しい。だから、その作品からそれを感じ取る必要があると考える。

と書いてみたものの、まだ施工途中。後でこの文章を見てどう感じるか。それはわからないのだが・・・
# by choota | 2005-10-18 21:30 | 建築士決定まで



土地を購入して建築士と家を建てる記録と、それに付随して起きる数々の物欲の備忘録

by choota
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