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記憶と幻想

依頼先に対する迷い

さて、気を取り直して建築の依頼先について。

本気で3社のハウスメーカーから選ぼうと思っていた気持ちが揺らいだのは何だったのだろうか。

いろいろな要因はあったと思うのだが、直接的なきっかけとして思い出せるのは上記の中のモデルルームを見に行ったときと更に別の建売を見学したときの印象である。

モデルルームというのは、住宅展示場とかではなくて、パンフレットにある間取りを再現した多分そのまま建売として売却するようなものだった。実はこのパンフレットにある商品と間取り含め机上ではかなり気に入っていた(もちろん、土地も違うし間取りもそのままのわけないが)のだ。これが実際建っているところを見てみると、当然と言えば当然だが妄想を膨らませていたものとかなり印象が違う。間取りやデザインなどは同じなのだがなぜか実感がわかない。ちっとも「いいなーやっぱり」とか思わないのだ。想像していた広さより狭く感じるとかそういうことではなく(それもちょっとはあったが)上手く表現できないが「つまらない」のだ。どんなに理想の間取りでも所詮既製品、のような感覚。今でも上手く表現できない。

もうひとつの建売はわかりやすかった。これは大規模分譲地で各社が分け合って建売とかをしている「現実的な家」。展示場のような豪勢な内装でもなく本当に買うならこういうやつだろうという造り。ロフトとかもあってそれなりに工夫はしているものの、その売りにしている商品のコンセプトのイメージよりはかなり現実的になっており、そういう意味で普通の家。商品の広告に踊らされていたこともあり、現実を改めて直視した感じだ。

これらが、今考えると間取りの問題でそこをよく考えれば解(満足)があったのか、単に現実的な広さと予算に見合う家を認識しただけなのか、別にハウスメーカーだからという明確な理由は見当たらないのだが、気持ちは「何か他のことを考えなくてはいけない・・・」と暴走(?)し始めてしまったのであった。
# by choota | 2005-09-06 00:00 | 建築士決定まで

うちにも・・・ご近所ねた

仕事の関係もあったのだが、間が空いたのは他にもわけがある。

実は現実はいよいよ上棟して家の骨格が見えてきて一番わくわくする状態のはずなのだが、いわゆる最悪の事態が。

隣家からの建物そのものへのクレームである。finziさんの記事他Web上であらかじめある程度の事例は見ていたものの、実際に自分の身に起こるとかなり落ち込む。
まさに進行中なので、顛末は今詳しく書き記すのはやめておいて、解決後(するといいのだが・・・)冷静に振り返りたいと思う。

相手には相手なりの世界(私には理解できないが)がありその基準の中で導かれた結論であり、私にも私なりのそれがある。更にこの手の問題の最大の難関はこれから隣人になる人ということである。第3者ならば正論で論破してやるぜ!となるが、こういう場合それは難しい。お互い円満解決はありえない。どちらかがいや、どちらもがしこりを残してしまうだろう。

話は変わるが、こういうときには他の人の経験談が身にしみる。ブログというものの効能(?って変な表現だ)の一旦を垣間見た気がする。さらにこうやって文章に残して、例え数人の目にでも触れるだろうことで気持ちが少し軽くなる気がするのであった。
# by choota | 2005-08-30 23:21 | その他

ハウスメーカー絞込み

住宅展示場に出向いて歩き回ると一日がかりである。その上託児所はあるし、イベントで馬には乗れるはうなぎの手づかみはあるやらでとにかくすごい。いつかは弁当を持参して本当に一日過ごしたこともある。これは一種のレジャー施設だ。しかもタダ。都会の一等地であることも多いし一体どうしたものか。って困っているわけではないのだが。

それはおいておいて、いくつも見ているうちにメーカーの印象ができあがってくる。どの展示場に行っても、よいなと思うのはほぼ同じメーカーであることが多かった。これは何から来ているのか?前回も書いたが大きく特色があるところは除いてそんなに違いがあるとは思えないのだが印象は必ずメーカーによって異なるし、どこに行っても似たものになる。これがカラーというものなのだろうか。そんな理由もはっきりしないうちに候補を3社ほどに絞っていった。

なぜその3社に行き着いたのかは今考えても明確な基準があったとは思えない。1社はもとより商品の打ち出し方やデザインセンスを気に入っていたところ。もうひとつはたまたま気に入った間取りの商品を出していたところ。そして最後は営業マンに惚れた(といっても同性なので恋愛感情ではない、念のため)ところ。
さて、営業による印象とかは選択している要素として大きい。営業が家を建てるわけではないことは重々承知しながらもやる気のある、気が合うやり手の営業マンに出会うとそこの商品に魅力を感じ始める。というよりも「この人がやってくれるならこちらの希望をかなえてくれるだろう」という心情になるということか。これだけ回れば様々な営業の方々に出会うわけだがその中でこの人は別格だなと納得してしまう営業に出会ってしまったわけだ。

ともかく全くこの3社の中から選ぶつもりだったので、各社に同じ希望を伝えて見積もりをとって判断しようとした。当然各社には他社にも同じ条件で依頼しておりそれで判断する旨は伝えてそれで了解していただいて、である。

そういえば営業と言えば、その後建築士と建てることになってそのありがたみを実感するのだがそれはまた別の話・・・
# by choota | 2005-08-18 23:28 | 建築士決定まで

ハウスメーカー考

さて、世の中そういう視点で見てみると住宅展示場だらけである。とりあえず近くの地域最大というところから通りすがりの展示場まで行きまくってみた。カタログも毎回すごい量を持ち帰る。それでわかったのはとにかくいろいろなメーカーがあること、そこそこ違いはあっても何がよいか悪いかなんてよくわからないこと。そんな感じで毎回夢は膨らみつつも反面疲れてしまっていた。

ところでこの手のメーカーはいったいどうやって絞っていけばよいのだろうか。CMなどで有名なところ、親が家を建てたことがあるところ、などブランド的な視点。木造、鉄骨など構造的な視点。デザインなどのセンスとかの合う合わないの視点。さらにたまたま展示場にいた営業(=担当になるのが普通)。今考えるとこんなところをグチャグチャに混ぜ合わせて選択していたのかなと思う。

まず、構造というか工法。普通はまずこれで選択肢を狭めることが多いらしいが家は全く気にしていなかったというよりも、正直よくわからない。利点・欠点は本を見れば並べて書いてあるものの一長一短。どれかが突出してすばらしいならともかく、どの工法も今現在存在してそれなりに生き残っているわけで、欠点を補う工夫がされているわけであるし。考えると夜も寝られないネタになるのでこれにこだわって選ぶのは止めにした。結果的に家に求める性能(丈夫さとか自由度とか・・・)が満たされればよいかと。

次にメーカーのイメージとセンスの問題。実は私は結果これが大きな要因を占めていたのかもしれない。輸入住宅を大きな売りにしているところとか、木を全面に押し出しているところとか、そういうところ以外は正直あまりどこで作っても同じようなものを作ることはできるのではないかと思っている。同じようなものというのは間取りであったり壁や外装の雰囲気であったり、要は技術的な差ではなく後はセンスなのではないかと。きっと実際細かくはそうではないだろうし、各社他とは違うことを強調して差異化を図っているわけだが、実際に展示場を見て何を比較しているかと言えば、間取りや色使いが自分の感性に近いとかそういうモデルルームのセンスを見て周っているだけのような感覚になってきていた。ある程度相関はあるのであろうが・・・

さてそんな基準においては、カタログのセンス的に一番ググッと来て最初に惚れたメーカーが第一候補であるのは最後まで変わらなかった。逆に言えば選ぶ基準を並べて比較したときに同じものに○がついたとしても、どうしても最後こっち、となる大きな要因は上記のようなイメージの差だったりするのだ。企業イメージというのはそういうものであるからこそ大切なのだろう。
業種は異なるもののメーカーという中に身を置く者としてはこういう視点を痛感するのであった。
# by choota | 2005-08-14 10:15 | 建築士決定まで

ハウスメーカーか建築士か

この記録自体を始めたのはほぼ設計完の頃であり、そこから実際に家が建つまでにこの記録が追いつけばよい、と思って始めてみたもののこの頻度ではいつになることか。

さて、家を建てようとする場合に最大とは言わないがかなり重大な要素として「一体どの業者もしくは誰と建てるのか」ということがあるのは言わずもがなであろう。一体どういう心境の変化で最終的には建築士に設計を依頼して建てることにしたのか、しばらくはその葛藤?を整理してみることにする。
結果としてもちろんどちらがよい悪いではなく、リスクとメリットをどのように重み付けするかになるのだが、その一部だけを挙げて話を展開するため一部極端な表現になってしまう場合があることはご容赦願いたい。本意ではないので。

家を建てたい、というそもそもの欲求の第一の目的は「好きな間取りの家を建てたい」であった。
そのための制約としては「建売ではない」ことだけであり、そもそもハウスメーカ以外で建てる手段というものもよくわからなかったし、選択肢としてあまり考えていなかった。宣伝で刷り込まれてきたためか「家を建てるならxxハウスもしくはyyホーム」という漠然とした選択とばかり思っていた。ちょっと例えは変かも知れないが服を買うならよくわからないのでとりあえずデパートにするか、という感じである。

当然平行して雑誌などを読み漁っているうちに世の中には大きく
A)ハウスメーカーで建てる
B)工務店で建てる
C)建築家に依頼する
という3つの方法があることを知る。というよりもどのHow-to本にもそう分類されていてそれぞれの特色が整理されていたりする。

とりあえず当時の私の頭の中では、BはよくわからないのでAかCとして、まずは安心感A>C
である。ブランドに弱いというか大手=安心という先入観。その上に目的「好きな間取りを実現したい」という意味でも企画住宅でなくて注文住宅にすればハウスメーカーでも誰でも関係ないじゃん、と短絡的に思っていた。よく笑い話にある(でもなく実際にもあるようだか)間取り作成ソフトで自分で作ってそのままメーカーに作らせるというイメージである。
逆にそもそもCという選択は一般的な人がするものではないと思っていた。世の中には建築家というのは100人くらいしかいなくて、みんな芸術家肌で、自分が決めたものしか作らないがんこじじい、更に出来あがりの家もなんか現実離れして周りからも浮いてしまう、でもそれが芸術作品。
極端に言えばそんな思い込み度100%だったかも。そんな選択をするのは身分不相応だと。そういう感覚が強くあった。

ということで必然的にハウスメーカー第一候補で進み始めるのであった。ハウスメーカーといっても山のようにあるのでそれはそれで楽しい。
でも上を読み返しても思うのだが、最初から「本当はCの方が可能なら楽しい世界が待っているのかも」という漠然とした期待は持っていたのだ。ただ現実とリスクとそういう中でHMでいくのが自分には正しい選択だろうと思って進んで行ったのは間違いない。
# by choota | 2005-08-05 05:42 | 建築士決定まで



土地を購入して建築士と家を建てる記録と、それに付随して起きる数々の物欲の備忘録

by choota
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